あなたのクローゼットには、黒い服が何枚ありますか。
私は半分以上が黒です。トップスも、パンツも、アウターも黒。理由は単純で、何にでも合うし、迷わなくて済むから。
ただ、これだけ黒を着ているのに、「黒い服のケア」というものを、私は一度も考えたことがありませんでした。洗濯機に入れて、いつもの洗剤で回すだけ。洗剤の裏面の表示なんて、読んだこともなかった。
これは、そんな私が洗濯の習慣をひとつだけ変えた話です。
◼️新しい黒と並べた日

きっかけは、新しく買った黒のトップスでした。
手持ちのものと似たような形だったので、畳んで並べてみたんです。その瞬間、はっきり分かりました。
古い方は、黒じゃなかった。
正確に言うと、赤みがかった黒。表面はうっすら白っぽくて、モヤがかかったように見える。毎日見ていたはずなのに、まったく気づいていませんでした。並べて初めて、差が見える。
「黒い服」だと思って着ていたものが、いつのまにか黒ではなくなっていた。
◼️黒があせる理由を調べてみた
気になって、黒い服があせる理由を調べました。分かったのは、大きく3つです。
01 青が抜けていく

そもそも「黒い染料」というものは存在しないそうです。黒は、青・赤・黄などの原色を混ぜて作られている。

その中で青がいちばん弱く、紫外線や汗、そして弱アルカリ性の洗剤の影響で、先に抜けていく。青が抜けるとバランスが崩れて、黒は赤黒く見えるようになります。
私の服が赤みがかっていたのは、これでした。
02 普段の洗剤は「白い服のための洗剤」だった

ここがいちばんの盲点でした。市販の洗濯洗剤は、基本的に白い服を白く洗い上げるために作られています。
- あの白さを取り戻す。
- 真っ白な洗い上がり。
というあれです。
だから洗浄力の強い弱アルカリ性になっていて、その強さが黒の青を落としてしまう。さらに洗剤によっては、蛍光増白剤という、白さを際立たせる成分まで入っている。
白くするための成分です。黒にいいはずがありません。
03 摩擦による毛羽立ち

洗濯のたびに繊維がこすれて毛羽立ち、表面が光を乱反射する。それで黒は白っぽく、モヤがかかったように見える。明るい場所ほど目立ちます。
◼️なんで気づかなかったんだ
調べ終えて、最初に思ったのはこれでした。
つまり私は、白くするための洗剤で、黒い服を洗い続けていた。
なんで気づかなかったんだ、と思いました。言われてみれば、あまりに当たり前の矛盾です。でも、洗剤売り場に並んでいるのはほとんどが白物用で、疑うきっかけがそもそもなかった。
白い服に白い服の洗い方があるように、黒い服には、黒い服のための洗濯がある。ただそれだけのことを、私は知らなかったんです。
黒い服のための洗剤、というものがあります。
▶ 黒のための洗剤を見てみる◼️変えたのは、洗剤ひとつ

やったことは、ひとつだけです。黒いものを洗う日の洗剤を、黒色衣類用のものに変えました。
私が使っているのは、LOVE BLACKという黒専用の洗剤です。調べた3つの原因に、それぞれ対応していたのが選んだ理由でした。
- 抜けていった青を、洗いながら補色する。
- 中性の穏やかな洗浄力で、褪色をゆるやかにする。
- 蛍光増白剤は、入っていない。
- 毛羽立ちを抑える独自酵素を、配合している。
洗い方は普段とまったく同じで、洗濯機に入れて回すだけ。手洗いも、つけ置きも、新しい手間は何もありません。「ケアを増やす」というより、「洗剤を替える」だけでした。
◼️使ってみて変わったこと
何度か洗ううちに、あの白っぽさが気にならなくなってきました。赤みも落ち着いて、黒の見え方が整ってきた、という感覚です。
新品の黒に戻るわけではありません。そこは正直に書いておきます。それでも、「今ある黒をどう見せるか」という点では、十分な変化でした。
― 実際の変化
そして、それ以上に大きかったのは安心感です。洗うたびに黒を傷めているかもしれない、という引っかかりがなくなった。これは使ってみて初めて分かったことでした。
黒い服が白っぽくなってきたら、買い替える。私はそれを何度も繰り返してきました。でも、その前に一度、洗い方を見直す価値はあると思います。
気づいてしまえば、あとは洗剤をひとつ替えるだけです。